送電部門の代表的な事業は、送電線の接近樹木の伐採、巡視路や鉄塔敷の除草、送電線路のパトロール業務になります。
1.伐採業務
群馬県は、地理的な位置付けから水力発電所や原子力発電所で作られた電気の通過点にあたるため、送電線設備が非常に多く、その亘長は約2,000kmにもなります。
送電線は、地震や台風、雪害など様々な自然災害を想定し、電力設備に対する被害を最小限に抑え、お客さまへ安定した電気をお届けできるように、各種設備対策を実施しています。
当社では、この自然災害の中でも予防的な保全が可能な「樹木の接触」による災害を未然に防ぐ仕事をしています。具体的には、台風や強風などにより、樹木が倒れたり飛んだりして送電線に傷を付けたり、断線などで停電事故が発生してしまう場合があります。
このような事故から送電線を守るためには、送電線から一定の距離を保つように樹木の「伐採」や「枝打」が必要となります。
[伐 採 前]
[伐 採 後]
2.除草業務
送電鉄塔は、急峻な山岳地にも数多く建設されています。
送電鉄塔の保守・点検やトラブルなど緊急時の対応のために、各々の鉄塔にはアクセス用の巡視路がありますが、手入れを怠ると、直ぐに草木が生い茂り巡視路が判らなくなります。
特に山岳地では、巡視路が草木に覆われてしまうと、保守要員や作業員が道に迷い遭難する可能性もあります。このため、定期的に巡視路や鉄塔敷の除草作業を行っています。
[除 草 前]
[除 草 後]
3.送電線路のパトロール業務
送電線下への建造物の建設や、カラスの営巣状況、更に成長が極めて速く送電線への接触が危惧される竹などの状況を把握するため定期的に送電線路のパトロールを行っています。